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握ったのは、溝坂だった。


『あなたは、………?』



『担任の溝坂です。
唐突で申し訳ありませんが
七海を家で預からせていただきます。』




七海と父親は、動揺し、
戸惑った。



『そんなこと、……!!』





『それでは失礼します。』



『あっ、ちょっと!!』



溝坂は七海を引き連れ桜庭門外から
去った。




それを陰で見ていた。幸子と麗香は、


『七海、ヤバイよ！？
よりによって自分の父親誘惑して、
おまけに溝坂に連れ去られちゃったよ！？』


二人は騒いでいた。