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彼女と妹

第13章 綾子と先生(その4)


「何してんだ?」


私はわざと彼の方を見ずに答えた。


「帰ります。鞄、返してください」


一馬さんは、冷蔵庫から缶ビールを取り出し、おいしそうに喉を鳴らした。


私は立ち上がり、玄関の方へ歩き出した。


「あっ、いやっ、んんん…」


掴って、いきなり唇を塞がれた。


やめて、


やめてよ、力が吸い取られる…

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