
+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第32章 満月の夜
――― コンコン。
ドアを叩く音は廊下に響いた。
――― ガチャッ。
小さな音がしてドアが静かに開いた。
「華…。」
空は上半身裸で、下は薄手のパジャマのズボンを履いていた。ちょっと驚いた顔をしてあたしを部屋に入れてくれて、鍵をそっと閉めた。
「来ないと思った?」
あたしが笑った。部屋は、真っ暗で、大きく開いたテラス窓からは満月が覗いていた。
「正直言うと自信が無かった。」
空が笑った。
…顔が見えない方が、緊張しなくて良いかも。
「空が自信が無い時なんてあるの?」
自信家の空に緊張することがあるかとちょっとおかしかった。
「あるよ?こんな時…。」
そういって空はあたしを抱き寄せた。
――― ドキドキドキ。
…静まってあたしの心臓。
「華?緊張してるの?」
空はあたしの髪を優しく撫でていた。
「うん…ちょっと怖いの。」
あたしは空の胸の中で大きく深呼吸をして、空にしっかりと抱き付くと、空の心臓の音が聞こえた。
「ねぇ…空も緊張してるの?」
あたしは空を見上げた。
「うん。緊張してる。」
空は笑っていなかった。ゆっくりと目を閉じると空の顔が近づいてくるのが判った。
ドアを叩く音は廊下に響いた。
――― ガチャッ。
小さな音がしてドアが静かに開いた。
「華…。」
空は上半身裸で、下は薄手のパジャマのズボンを履いていた。ちょっと驚いた顔をしてあたしを部屋に入れてくれて、鍵をそっと閉めた。
「来ないと思った?」
あたしが笑った。部屋は、真っ暗で、大きく開いたテラス窓からは満月が覗いていた。
「正直言うと自信が無かった。」
空が笑った。
…顔が見えない方が、緊張しなくて良いかも。
「空が自信が無い時なんてあるの?」
自信家の空に緊張することがあるかとちょっとおかしかった。
「あるよ?こんな時…。」
そういって空はあたしを抱き寄せた。
――― ドキドキドキ。
…静まってあたしの心臓。
「華?緊張してるの?」
空はあたしの髪を優しく撫でていた。
「うん…ちょっと怖いの。」
あたしは空の胸の中で大きく深呼吸をして、空にしっかりと抱き付くと、空の心臓の音が聞こえた。
「ねぇ…空も緊張してるの?」
あたしは空を見上げた。
「うん。緊張してる。」
空は笑っていなかった。ゆっくりと目を閉じると空の顔が近づいてくるのが判った。
