
となりのアイツ AN
第109章 卒業、そして となりのアイツ6 まーくん
次の日の朝
「あの・・・コレ 新しい住所なんだけど・・・」
「・・・おせーよ、やっとかよ、お前・・・」
「え?・・だってさぁ かずくん訊いてくれないから
俺としても何か言い難くて・・・」
「え?まーくんの方から教えてくれなかったら
俺から訊き辛いじゃん。・・もしかして教えたくないのかも、って・・」
「何で?そんな事あるわけないのに!
俺の方こそ かずくんは俺の住むとこなんて興味ないんだって思ってたよ」
「あ~・・・ま、俺達らしい、って事なのかも知んないけど・・・」
いつか渡せたら、と思って用意してた
新住所のメモを見せた途端に
いつものようにかずくんにダメ出しされて
あぁ、夢じゃなかったんだ、なんて妙に納得したりして
