
となりのアイツ AN
第105章 卒業、そして となりのアイツ2 まーくん
そして、俺が躊躇してる一瞬の間に
今度こそ玄関ドアの向こうに消えて行く背中
「あ・・・」
俺はただそれを見送る事しか出来なくて
『そう言えば かずくんは実家に戻って来るんでしょ?
雅紀もウチから通えばいいのに。大体アンタは・・』
相変わらず耳には母ちゃんの弾丸トークが届いてるんだけど
もはや俺の脳はその内容を理解不能になってしまって
「ごめん。・・話はまた明日にして。」
『え?どうかした?まさ、』
申し訳ないとは思いつつ
ぶつっと通話を切ってしまった
