
となりのアイツ AN
第105章 卒業、そして となりのアイツ2 まーくん
さっきの楽しかった集まりの余韻か
程良く酔いが残ってるせいか
二人きりになっても無理なく会話が続けられてる
よし、この雰囲気のまま
部屋へ寄っていかない?って誘うんだ
すぐそこに自販機もあるし丁度いい
「かずくん、ちょっと待ってて」
かずくんの好みはわかってるから
確認することなくブラックのホットコーヒーのボタンを押す
ガタンガタン、と音を立てながら
缶コーヒーが落ちて来る
取り出し口に手を入れようとしたところで
ポケットのスマホがぶるぶる震えだした
