
His←♥→I
第1章 SO~小人×一般人~進撃の小人編~
ちょっと待て。
翔「力抜いて...」
おいこら待てってば。
智「んぁ...」
これはもしや。
翔「...入った」
まさかとは思うが、前に俺が聞きかじった事のある行動に似てないか?
翔「痛くない?」
俺にしっかりと指を埋めて、翔は俺の顔を覗く。
智「っ、ふ...ぅ...」
いやだから。
どうしてそこで俺は深い呼吸をしてるんだ。
翔「馴染むまで、しばらく動かさないから...」
たしか指でそこを解して、十分に柔らかくなったら。
智「っ、あ」
少し脳が思考の機能を取り戻したと思ったのに、埋めた指はそのままに俺の胸を熱い舌が這う。
翔「ふふ...、ちょっと、ピクッてなった...」
俺の思考を遮るな。
翔「男でも、ちゃんと愛撫されれば胸って気持ちいいんだね」
智「ふ...」
俺を翻弄するな。
完全に流されてる。
翔「そろそろ、いいかな...」
智「う、ぁ」
俺に埋められた不思議な感覚が、ズルズルと引き抜かれていく。
智「っ、く...」
と思ったら、その感覚はまた俺に押し込まれて。
翔「大丈夫? 痛くない?」
心配そうに聞くわりに、幾度となくそれは繰り返される。
翔「...随分柔らかくなってきたね」
智「っは、ぁ」
そのおかしな感覚の中に、たまにジンジンと疼くような箇所が俺の中にあった。
翔「もうちょっと広げたいから、...増やすよ?」
増やす、とは?
智「ん、ぅ...っ」
翔「固くならないで。深呼吸、して...」
俺に伝わるようわかり易く言え。
急に増えた圧迫感に呼吸が止まるところだったじゃねえか。
智「っ、は」
翔「少し、動かすよ?」
智「んぁ、あ」
いつの間にか、俺の手は翔を掴んでいた。
智「んん...っ」
ぎゅっと掴んだ手は、拳が白く浮き上がってる。
翔「前立腺って言うのがあるんだ...」
智「ぜ、んりつ...?」
俺の中を蠢く指は、静かに、優しく動く。
優しく動いて、俺の中を丁寧に撫でるんだ。
そうか、翔はそれを探っているのか。
