無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　いいシーンだ……。


　桃太郎は全身に、今まで感じた事のないアドレナリンを感じていた。


　みんな自分に注目している。今の主役は自分だと……。


「毛布をかけたのは広海の優しさでしょ。あの子、ああ見えて大人しいし」と、ルキアが言うと、桃太郎はそれに被せるように言った。


「ところが、彼の本性はここから現れます!!」


　松が映像を早送りすると、問題の箇所が映される。


　広海が、るかを担いで部屋に寝かせている所だ。


「さて皆さん、ここからの広海さんの行動はお分かりでしょう」


　桃太郎は画面を示しながらそう言うと、ピイコが手を上げて言った。


「レイプしようとした!!」


「おばさん、露骨すぎます……まあ、似たようなことですがね……」


　するとケンちゃんが口を挟む。


「あの、でも彼はそんなことしませんよ……だって、ホモなんだから」


　衝撃的な発言にみんなケンちゃんに注目した。