無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　松がケンちゃんにもう一度、映像を流せと告げる。ケンちゃんはリモコンで問題の箇所を再生した。


　再度、部屋での出来事が流される。


「ここで確認します。ケンさん、あなたは僕をあの部屋に運びましたね」


「はい」


「では、まりんさん、るかさん、下里くんを運んだのは？」


「下里さんは僕ですが、女性二人は広海くんです」


　ケンちゃんはキッパリとそう言った。


「つまり、眠った女性二人を運んだのはこの被害者、広海さんなんです。ここで問題があります」


　桃太郎はそう言うと、まりんを見た。


「実はこちらのまりんさん、エステサロンで全身エステをされている最中に眠らされて、毛布のまま全裸で部屋に運ばれてます」


　そこに真綾が証言を入れた。


「私、そのエステサロンで働いてます。全身アロマエステなので全裸になっていただいて、ベッドに横たわって上から薄い毛布をかける形になってます」


　桃太郎は真綾に対して軽くお辞儀をする。