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第15章 真相

 桃太郎は深呼吸をした。自分は本当は刑事ではない。自分を格好よく目立たせたかったから、刑事と嘘ぶってその場をやりすごした。まさか、本当に刑事の仕事をさせられるなんて、思いもしなかった。


 だが、ここまで来たら貫き通すしかない。桃太郎の目はサスペンスドラマで犯人を追い込む刑事役の目をしていた。


「では、説明します。私、先程までこの女性と、そちらのまりんさん、下里くん、そして、この松さんと部屋に閉じ込められておりました。最初、下里くんとまりんさん、そしてるかさんが部屋で眠らされておりました。三人が気付いた時には、広海と言う男性は既に亡くなってました」


「当然じゃない。こちらの方が殺害されたんですから」と、ルキアが腕組みをしながら言った。


「そう、ビデオ映像が物語ってますから……だが、果たして本当にるかさんが殺害したのか? これが、本題です」



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