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　続いて、松の後から颯爽と入る男がいた。


「おっと、松さんだけじゃございませんよ!!　桃から産まれたつもりの桃太郎もいるぜぃっ!!」


　勢いよく入ったがやや照れが邪魔をする。


「ああ、桃太郎さ〜ん。助かったぁ〜」


　るかは、桃太郎を見て安心したのか床に座り込んだ。


　またその後から跳ねながら入る男。


「そして、僕もいます!!　シーモンこと下里勉だぃ!!」


　………………


　………………



　反応が薄かった。


「えっと……誰？」と、まりんは言った。


「え！　いや、部屋にずっと一緒にいたじゃない！　シーモンですよ」


「シーモン？　下里？　ぁ、ああぁ、はいはい、存在感消してたから分からなかった」


　下里はひざまずいて項垂れた。


「なんか、僕だけ対応酷くないですか？　最初から出てるのに影薄いし、みんなＦネームで呼ばれてるのに、僕だけ本名っすよ」