
LIFE
第15章 見つめていたい〜秘密の場所〜
帰ろ?…
相葉さんが僕の手を握って僕を教室から連れ出す。
廊下に出るとすぐ手を離した。
靴箱まで来ると、校門のところでね…って、言って自分の靴箱へ向かった相葉さん。
上履きをしまって、靴を履いて校門を目指した。
校門に着く前に、待ってー!、って後ろから追いかけてきた。
隣りを歩く相葉さんがさっき僕が貸したタオルで汗を拭く。
「あ、これ洗って返すね。」
「そんなのいいです。」
僕が受け取ろうとしたらやんわりと断られてタオルは部活の着替えが入ってるっぽいバッグの中へ。
それからなぜか会話もないまま、駅までの道を黙々と歩いた。
もうすぐ駅に着くって頃、
「ごめん。
もう少し歩いていい?」
「はい。」
相葉さんは少し先の公園近くの道に向かって行く。
