
大切な人へ
第36章 私と音楽
休憩中に美咲ちゃんとキーボートのアレンジを
一緒に考えた
「先輩とまた一緒に出来て嬉しいです
吹奏楽にいるんだろうなって思ってたから...」
寂しそうにしてくれる彼女が嬉しかった
でもヘビーな理由は言いたくないし...
『私ね?小さい頃から音楽ばっかりしてたから...
一度離れてみて、自分には他に何があるのか考えられた
友達との時間とかバイトして気付いた事とか
色んな出会いがあったの。成長できたと思うんだ』
音楽続けてたら多分またそればっかりに
なってただろうし
よかったのかもしれないって今は思えるんだよ
「そっか...確かに先輩鬼でしたもんね いい意味で 笑」
ははっ... そう見えてたんだね 笑
私たちが話してるところにみんなも集まってきた
「藍野先輩って井川先輩と付き合ってるんですよね?」
なぜそれを知っているんでしょう...
「今更隠さなくてもいいですよ
結構有名だと思いますよ?2人とも目立つから」
...... 。
とりあえず認めると色々聞かれた
真っ赤になる私を美咲ちゃんが可愛いって笑ってた
今度連れてきてって言われたけど
彼は今野球頑張ってるから無理ってはっきり断った
でもそれは引退するまでの話しだったのよね
