
大切な人へ
第16章 優しい愛情
『彼氏じゃないからって…他の人ととか…
言ったくせに…どうして__』
熱い顔に熱い涙が流れる
また私可愛いくないこと言ってる…
上にいた彼が隣にきて毛布をかけてくれる
「自分を抑えられなくなるから…
最後までして…俺のものにしたら…
もっと美優を独占したくなる」
『私もそう思ってたよ?
私だけを見て欲しいって…』
「でもやっぱりだめだよ…出来ない
傷つけたくないから…美優のこと」
私の為ならそんな優しさいらない!
『私は先生がいい 他なんていらない
先生がいれば幸せなの…だから傷付かないよ
先生に求めてもらいたかった
ずっと何もないままだったら
いつか他の人のところに行っちゃう気がして…
こわくて 焦って 責めてごめんなさい』
お互いを求め合って
お互いを思い合って
だからお互いを繋ぎ止められなくて
お互いを愛してる…
交わり切れない愛に お互いが悩んでた
「俺のものに…してもいい?」
彼の瞳が揺れていた
『うん…先生も私のになって』
お互いから唇を重ねた
