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Liar Game 〜1×5〜

第12章 悪魔VS悪魔



〜♪♪♪


〜♪♪


ピッ


櫻井「もしもし?」


『もしもし…おいらだけど…』


櫻井「どうしたの?」


『あの…翔くんのことが気になって…』


櫻井「えっ?」


『…やっぱりさ、あいつと一緒にいるのは…辞めた方がいいんじゃないかなって……』


櫻井「……。」


『ごっごめん、お節介なこと言って…でも、翔くんのことが心配なんだ…』


『もしかしたらあいつ…翔くんに懐いているフリをして…とんでもないことするんじゃないかって……』


櫻井「…ふふっ、大丈夫だよ。あの子はそこまで賢くないよ。」


『でっでも…』


櫻井「近々ホテルは退室するし、一緒に住むつもりもないよ。」


『えっ?』


櫻井「ただ、あの子から求めてきたら別だけどね。」


『……。』


櫻井「心配しないでよ、俺があの子に潰されることなんてないから。」


『…もし…翔くんが危険な目に遭ったら……絶対助けるからね…』


櫻井「ありがとう。」


『じゃあ…また電話す』


櫻井「待って、ひとつだけ聞きたいことがある。」


『えっ?』


櫻井「ニノに渡したボールペン、本当にどんなものか知らなかったんだよね?」


『あぁ、あれ…うん…翔くんに言われるまで分からなかった…』


櫻井「そう……」


『翔くん?」


櫻井「…いや、何でもない。おやすみ。」


『うん、おやすみ。』


ピッ


櫻井「…ハァ……」


やっぱり智くんは盗聴器の存在を知らない…


第3者が盗聴器の存在を知る方法といえば……


櫻井「…まさか……」


ガチャッ


二宮「ん〜…スッキリした。」


櫻井「…早かったね…」


二宮「眠たいからね。」


櫻井「そう……」


二宮「どうしたの?怖い顔して…」


櫻井「いや、何でもない…」


二宮「そう、じゃあ俺寝るね〜おやすみ。」


櫻井「おやすみ…」


ニノが寝たのを確認すると、俺は仕事部屋に1人こもった。

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