
Liar Game 〜1×5〜
第12章 悪魔VS悪魔
〜松本side〜
久しぶりに涼野くんと2人きりで会った。
涼野くんはいつものように可愛らしい格好をしていて…
俺の方が先輩なのにちょっと緊張しちゃって…
顔を少し赤く染めながらしゃべる涼野くんがまた愛おしく感じた。
いつものようにおしゃべりして、そのまま涼野くんを自宅に送った時だった。
突然涙を流し、自宅に帰ることを拒んだ。
もしかしたらあの人のことで何かあったのかもしれない…
そう思って、俺はそのまま自宅へと招いた。
涼野くんから聞かされた話は衝撃的だった。
無言電話や手紙、そして家の前まで押しかけてきたこと…
そして何よりも…
あの人…
翔さんと一緒にホテルに泊まっていることに驚いた。
聖輝「ぐすっ……」
松本「……。」
ギュッ
俺はそっと涼野くんを抱きしめた。
聖輝「ぐすっ…松本しゃん……」
松本「怖かったね…しんどかったね……」
聖輝「ひっく…ゔぅっ…!!」
松本「もう大丈夫だから……」
聖輝「ゔぅっ……」
涼野くんの震えが腕から伝わってくる。
本当に怖かったんだな……
松本「大丈夫…俺がそばにいるから……」
聖輝「ぐすっ…松本さん……」
〜♪♪♪
聖輝「…あっ……」
松本「!?」
〜♪♪♪
ガシッ!!
聖輝「えっ…?」
松本「お願い…今日は独り占めさせて…?」
聖輝「松本さん……」
〜♪♪♪
〜♪♪♪
〜♪♪
松本「今日は家に泊まっていきなよ。」
聖輝「でも…」
松本「お願い…今日は涼野くんを俺にちょうだい…?
聖輝「…はい……」
涼野くんから返事を聞くと、俺はもう一度涼野くんを抱きしめた。
