テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第12章 悪魔VS悪魔



櫻井「ねぇニノ。」


二宮「何ですか?」


櫻井「単刀直入に聞くけどさ…」


櫻井「お前涼野くんに嫌がらせしてるだろ?」


二宮「嫌がらせ?」


櫻井「無言電話や盗撮、そして家の前まで付きまとう…全部お前の仕業だろ?」


二宮「すいません、言ってることがよく分からないのですが。」


櫻井「お前涼野くんのこと嫌いだろ?だから嫌がらせしたんじゃねぇの?」


二宮「ふふっ、面白いこと言いますね。証拠でもあるんですか?」


櫻井「証拠ねぇ……」


俺はかばんから手帳を取り出した。


櫻井「お前さ、この間お前の家で宅飲みした時俺の手帳勝手に見てただろ?」


二宮「手帳?」


櫻井「そう、俺がトイレに行ってる間に勝手に見て涼野くんの電話番号盗んだだろ?」


二宮「盗んだって…証拠でもあるんですか?」


櫻井「この時…ニノは何してたの?」


俺は1枚の写メをニノに見せた。


そう、まさに俺の手帳を見ているニノが写った写メ。


二宮「……。」


櫻井「どう?ばっちり撮れてるでしょ。」


二宮「本当、綺麗に撮れてますね。」


櫻井「これさ…明らかに手帳見てるよね。」


二宮「そうですね。」


櫻井「この時に涼野くんの番号を盗んだ。」


二宮「……ふふっ…」


櫻井「何がおかしいんだよ?」


二宮「盗ませたんじゃないんですか?」


櫻井「は?」


二宮「あんたが俺に番号を盗ませるように仕掛けたんじゃないんですか?」


櫻井「どうしたの?今日面白いことばっかり言うね?」


二宮「退屈しないでしょ?」


櫻井「あぁ…ワクワクするよ。」


本当こいつとしゃべってると楽しい。


他の奴らは正直者のバカだから俺にとっては退屈でしかない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ