
Liar Game 〜1×5〜
第12章 悪魔VS悪魔
聖輝「んっ……」
櫻井「おはよ、涼野くん。」
聖輝「おはようございます……」
櫻井「昨日はごめんね、激しくしちゃって…」
聖輝「いえ…」
櫻井「起きられる?」
聖輝「んっ…はい…」
僕は櫻井さんに支えられながら、ベッドから起き上がった。
櫻井「さっき、ルームサービスで朝食お願いしたから。」
聖輝「ありがとうございます…」
櫻井「……涼野くん…」
ギュッ
聖輝「えっ…?」
櫻井「…どうして俺達…男に生まれてきたんだろうね…?」
聖輝「……。」
本当にそう思う。
僕が女の子だったら…普通に櫻井さんと恋愛することができるのに……
櫻井「神様って…意地悪だね。」
聖輝「…はい……」
櫻井「でも…俺はきみのことを大切にしたいって思ってる。」
聖輝「櫻井さん……」
ピンポーン
櫻井「ちょっと出てくるね。」
聖輝「はい……」
ルームサービスの朝食を受け取り、僕達は朝食を食べた。
櫻井「昨日松潤から聞いたんだけど、今日会う約束してるの?」
聖輝「えっ?」
櫻井「松潤と。」
聖輝「あっはっはい…」
櫻井「そっか……」
聖輝「…櫻井さんも…彼女さんと約束しているんですよね…?」
櫻井「うん、してるよ。」
聖輝「……。」
櫻井「涼野くん…」
ギュッ
聖輝「えっ…?」
櫻井「ごめん、もうちょっとこのままでいさせて?」
聖輝「…はい……」
櫻井「涼野くん……」
聖輝「……。」
この1週間。
僕にとってすごく幸せな時間だった。
隣に誰かがいるだけで、すごく安心感がある。
櫻井「…ご飯食べよっか、冷めちゃうね。」
聖輝「はい…」
どうせなら、ずっと…
ずっと……
時が止まればいいのに……
