
嵐しょーせつ。Part2
第94章 アオゾラ
潤「にぃ〜。」
教室のドアの方から呼ぶ声。
雅「なに?どうしたの?」
和「また、体操服?」
潤「うっ、、、そう。」
和「いつも言ってるじゃん。ちゃんと持って行きなさいって。」
潤「ごめんなさい、、、」
雅「まぁまぁ、和也。潤も反省してるんだし、貸してあげよう?なぁ?」
和「ったく、雅紀は潤に甘いんだからぁ」
潤「ありがとう!雅にぃ!」
俺たちは兄弟。
俺と和也は双子兄弟で高校二年生。
潤は、一個下の弟。高校一年生。兄弟の中では末っ子だ。
バコンっ
潤「いてっ!何すんだよ!」
翔「また、忘れたのか!!」
潤「翔にぃ!!」
翔「学校で翔にぃは呼ぶな。学校の一部の人間しか知らないんだから。」
潤「翔にぃは翔にぃだもん。雅にぃありがとう^_^」
潤は、颯爽と帰っていった。
翔「ったく、、、あいつは。」
和「あとで、しっかりいいつけといて。俺が言ってもわかってくれないから。」
翔「おう、わかった。」
翔にぃは、ここの英語教師。
しかも、俺たちのクラスの担任。
翔「あっ、放課後智にぃと一緒に帰ることになったから、残れよ。」
和「えー。家に帰ってゲームしたかったのにぃ、、、」
翔「それより他にやることあるだろ!」
雅「あっ、、墓参りか。」
俺たち兄弟に親がいない。
あることがキッカケでこの世にはもういない。
