
嵐しょーせつ。Part2
第17章 ヒカリ
その日学校から帰ると、
「和也っ!!かずなり!!!逃げろっ!」
父ちゃんが、俺に叫んだ。
その日突然やってきたこと。
それが最後の父ちゃんからの声だった。
目の前で、、、刺されるところを見てしまった当時の僕。
すでに母ちゃんは刺されて血を流していた。
父ちゃんはたぶん、全ての力を振り絞って当時の僕に言ってくれたんだよね。
その当時の俺は結局逃げることが出来ず、、、
ただ。そこで固まってしまった。
、、父ちゃん泣母ちゃん泣。
小学生だった俺は中学生だった姉が帰ってくるまで何もできなくて、、、
ねぇちゃんも、辛いはずなのに俺を慰めてくれていつも一緒にいてくれた。
俺たちは親戚もおらず施設に預けられた。
でも、俺はそれっきり声が出なくなってしまった。
それから月日が流れ、俺は25歳になった。
ねぇちゃんは結婚して幸せにやってる。
俺は幼馴染の智と一緒に喫茶店を経営している。
智「大丈夫?」
俺は目も見えるし耳も聞こえてるけど、声が出ない。でも、頷くだけでわかってくれる。
俺はスマホで会話することしかできないんだ。
でも、ある人に出会った。
?「ねぇねぇ!キミかわいいね笑」
男にかわいいなんて言われたし。
俺は紙とペンを出して、
『俺、男ですよ?ご注文は?』
?「あっごめんね笑男って分かってても可愛いと思っちゃった笑」
この人、俺のこと不思議だと思わないのかな?
?「きみ、名前は?」
『二宮和也です。』
?「和也か、、、俺、相葉雅紀!」
『そうですか、、、それでご注文は?』
雅「えーっとアイスコーヒーで!」
その人は俺の目の前のカウンターに座っていた。
