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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第4章 枯葉雅紀の事情①

「雅紀くんがタイミングよく来てくれて
助かっちゃった。ありがとね」

菜々子は楽屋の入口で立ち尽くす。

「それはいいけどさ、中に入ったら?」
「でも……それは……」

マネージャーということで
気が引けるのだろう。

「大丈夫だって。俺もすぐに帰れるわけじゃ
ないから」

明日収録の【枯葉カナブン】の台本に
目を通しておきたい。

「じゃ……ちょっとだけ……」

菜々子は遠慮がちに
楽屋の隅の方に正座をした。

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