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異彩ノ雫

第274章  二ノ月 Ⅲ




昼下がりの車内は

鏡のような静けさで

流れる景色に想いが映る



ひとり座る肩口に

あの人の温もりが灯る心地して

閉じる瞼にとどまる涙…



窓ごしにそそぐ優しい陽光が

夢のなかに 春を呼ぶ







【立春】


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