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異彩ノ雫

第272章  恋文 (四十)




君と別れた後はいつも
僕の手に
百合の香りが残っていた…

それは きっと香水の香り


けれど僕には
君が花そのものに思えて
花屋の前を通るたび探してしまうんだよ
白い面影を



ねえ、君は笑うだろうか
僕だけの百合でいてほしい…
と告げたなら







(了)



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