テキストサイズ

異彩ノ雫

第264章  十二ノ月 Ⅲ ③




またね、と

風がささやいた

またね…と

花がほほえんだ



色を失くした庭園の

ただ一輪の彩りならば

風もやさしく吹き抜ける







【北風】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ