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異彩ノ雫

第262章  十二ノ月 Ⅲ ②




絵の具箱の

プルシアンブルーが私を誘う

海へ

空へ…



ふたりを包んだあの海は

水底に秘密を抱いているだろうか


木陰から見上げたあの空は

小さな約束を知ってるだろうか



箱を閉じれば

胸の中に南風が吹き抜ける







【紺青】


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