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異彩ノ雫

第257章  十一ノ月 Ⅲ ④




それは きっと
いつか出会うはずの人…

幼い頃から
繰り返し見てきた夢のなか
眩い光と
逆光に隠れた私を見つめる瞳

── あなたは だあれ?

問いかけては目覚める幾つもの夜


時はゆき 時は還らず…



── あなたなのね?

弾かれたような目覚めとともに
心放たれ
私は
眠る愛しい人へ くちづける







【夢】


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