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異彩ノ雫

第255章  十一ノ月 Ⅲ ③




胸にこたえる北風が

月を蒼く輝かせる



立ちすくむ道の彼方をよぎる影

犬の遠吠え

木々のざわめき


シルクの闇が頬を撫でる



踏み出すひと足に

あてなく堕ちゆく心地のして…







【ひとり歩き】


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