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異彩ノ雫

第254章  恋文 (三十二)




アンタは
アタシがどんなにつれなくしても
毎日 毎晩
赤い薔薇一輪 胸に抱いて
楽屋にやってきた

アンタに人生を預けようと決めたのは
根負けしたから、じゃないのよ

アンタは優しかったし、強かった…
陽だまりみたいにアタシを包んでくれた
何があっても守るよって

それなのに…



ねえ
星になっちまったアンタ



……愛してるよ







(了)


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