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異彩ノ雫

第250章  十ノ月 Ⅲ ③




朝の陽射しが
窓辺の水差しに弾かれ
モザイクを映し出す

ゆらゆらと揺れる天井へ
手を伸ばし
ぱたぱたと動かす長い尾…

その行方を見つめる背中が
儚げで
ショールを着せかけ抱きしめれば
あなたの髪の甘い香りが
胸を満たす







【朝風】


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