テキストサイズ

異彩ノ雫

第248章  十ノ月 Ⅲ ②




まるで水が流れるように

時を過ごした私たち

いくつもの季節がゆき

いくつもの星を数えた



やがて水は海にそそぐ…



たとえ

波がふたりを分かつとしても

きっとまた

めぐり会うだろう


あの日繋いだ小指が

ぬくもりを覚えているから







【小指】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ