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異彩ノ雫

第241章  九ノ月 Ⅲ ③




恋をするのにかかる時間…


たとえばあなたが

差しかけてくれた傘のうち

家路をたどる その道のり



歩なみがゆるやかであるように…

雨がまだまだ降りやまぬように…



淡い願い事が

雨音にとけてゆく

ほのかに甘い 静かな時間







【ときめき】


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