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異彩ノ雫

第241章  九ノ月 Ⅲ ③




時の刻む音ばかりが

ほの白い窓を震わせる朝のしじまに

届いた便りは夢のつづきか

たゆたう眠りを彩り華やぐ



愛しいあなた

お目覚めか……



私はあなたの言葉を抱いて

今ひとたび

夢の轍を踏むとしよう







【早暁】


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