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異彩ノ雫

第201章  五ノ月 Ⅱ




月をさらった雲の波が

早回しに夜を流れ

空の底から照らす明かりは

うす墨の絵を映しだす



それは

時の狭間に見る幻めいて

心を誘う天の戯れ…



妖しさに

どこまでも魅せられる







【モノクローム】


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