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第2章 近づく距離

帰り道。

もう家に着くところ。

俺は思いきって言った。

「二宮さん。俺は二宮さんが…
好き?」

自分に聞いてどうするんだよ。

「ふふふ。」

「好きになっちゃった。」

「うん。俺も。好きになっちゃった。」

マジかーー。

頬がーー。緩むーー。

「なら。付き合う?」

「いや。我慢する。」

出た。

“我慢する”

我慢?

なにを?

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