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第2章 近づく距離

「男同志だから?」

「んー。それもある?…かな。」

この受け答えだと、これは重要ではないっぽい。

そして二宮さんが続けた。

「てか。俺、付き合ってる女、いるよ。」

!!!

マジかー!

俺は最大限に驚いた。
ショックだった。

そりゃそうだよ。
こんなカッコいい人。
いるよ…ね。

でも…とりあえず訊いてみる。

「俺より、その人の方が好きだから?」

……

「そうだよね…。」

……

「俺のことはちょっと好きになっちゃったなぁー、って感じ?」

「…違う。」

「なにが違うの?」

「多分…好き。相葉くんの方が。」

……

苦しい。

息ができない。

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