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第2章 近づく距離

就業時間が終わりになり二宮さんからメールが届いた。

「下で待ってる。」

俺は帰り支度を急いで済ませて下に降りる。

「おつかれー。」

相変わらずの二宮さん。

近くのお店に入って。
もう言うぞ!と俺は口を開いた。

「二宮さん。こないだの打ち上げの日…帰り道。覚えてます?」

「うん。覚えてる。」

「どうして…その…俺に…。」

「したかったから。」



ドキン。

心臓が跳ねた。

「やだった?」

俺はブンブン首を横に振った。

「よかった。」



なにが、よかったの?

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