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第2章 近づく距離

次の出勤の日。

フェアの残務処理でミーティングルームに行った。

どんな顔で二宮さんと会えばいい?ってドギマギしてたのに普通に言われた。

「おはよう。相葉くん。」

……

「おはようございます。」

……

なんだこれ。

至って普通。
顔も声も。
俺は呆気にとられてるから変な顔をしてるだろうけど。

二宮さんは今までとなんら変わらない。
先輩の顔でそこにいる。

酔ってたから…

ってことになっちゃうの?

納得いかない!

二人になった瞬間に俺は二宮さんに言った。

「今日、夜、ご飯食べて帰りませんか?」

二宮さんはニコニコしながら言った。

「いーよー。」

んー。

早く夜になれ。

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