
天然執事はいかがです?
第2章 菜月の日常
売店につき、私はサンドイッチとイチゴ牛乳を買った。
買ってすぐに、イチゴ牛乳のパックにストローを挿し、飲み始める。
「飲むのはやッ!!」
隣で舞弥が突っ込んだ。
「だって我慢出来ないんだもん」
教室に戻り、互いの机を合わせる。
舞弥はお弁当の包みを広げ、私はサンドイッチの包みを取った。
ツナとタマゴとハムレタスか……
「どれから食べよっかな~」
「私が食べてあげよっか?」
ニヤニヤとしながら、舞弥は左手を出してきた。
「いや、あげないから…
気分的にタマゴ!!」
パクッと一口食べ、美味しさに浸る。
美味しい…♪
高級ステーキなんか私はいらない……!!
サンドイッチかのりたまと白飯で生きていけるね……!!
残りのツナとハムレタスも数分で平らげた。
最後に残りのイチゴ牛乳をパックが潰れるまで飲んだ。
「ごちそうさまでしたッ!!」
「相変わらず食べんの早いねー」
そう言う舞弥のお弁当はまだ半分も残ってる。
「食うの協力しようか?」
「いらな~い」
舞弥はゆっくりと母親が作ったお弁当を食べた。
菜月は、どれが冷凍かな…?なんて馬鹿げたことを考えながら、舞弥が食べ終わるのを待った。
