
愛は要らないから…
第6章 叶わぬ恋
ピンポーン
とあるマンションのインターホンを押してみる
「秋くん!本当にきたんだ!ほらほら早く中入って!」
「うあっ…」
ドアを開けたのは一番上の妹さんだった
因みに名前はりなちゃんで年は同い年。同じ学年。
りなちゃんは俺を見た瞬間腕を引き寄せて靴を脱ぐのもそこそこに強引に中に入れられた
「しずの部屋に行く?結構そのままにしてあるんだ」
「そうなんだ…」
海外だもんな
そんなたくさんもの持っていけなかったのかも
「私飲み物とってくるから、先入ってて」
「あぁ…ありがとう」
そうしてこの部屋でも一際見覚えのある
部屋のドアを開けた
本当にまんま…
いや、出る前に掃除したのか綺麗になってるけどね
俺はちょっとおかしく思えてクスクス笑った
懐かしい…
テーブルの横に二人で座って話したり
そんくらいしか思い出はないけど
顔がほころんでしまう
