
愛は要らないから…
第14章 俺のもの
「頼む!冬休みの間泊まらせて!」
「…休み中ずっと?」
俺はうん、とコクリ頷くと
必死の思いで顔を見つめた
「いやー…さすがに無理っしょ。ごめん」
そう言って俺とすれ違うように行ってしまった
「はぁ…やっぱ無理だよな…」
俺は休み時間を利用して
数少ない友達に冬休み、泊まり込むことをお願いしていた
冬休みはきっと
大和が帰ってくるから…
そばにいたら求めそうで、怖くて…
頭でわかっててもしちゃうのがセックス依存症だから
荒井より今は大和と顔を会わせたくない
大和を目の前にしてはいけない
けど
今のやつで他に頼める人いなくなっちゃったな…
そう思ったら
またため息がこぼれてしまった
本当に病気並みだ
カラダ…取っ替えられたら依存しなくなる?
そしたら楽なのに…
