
愛は要らないから…
第13章 溢れる想い
「二次会行く人、手挙げてー!」
やっとお開きになって俺らは
カラオケ屋さんの外にでた
誰かの発言に10人くらい手を挙げてるのを横目に
俺は重い足取りを家の方向に向けた
もちろん
俺はもう帰るつもりだ
「秋くーん行かないのー?」
俺は背を向けたまま手をヒラヒラ振った
振り返る余裕もない
色々ありすぎて
今日はもうこれ以上なにも考えずに寝たい
なんかやる気もなぜか失ってるし
てゆうか、色々失った気がする…
考えすぎなのかもしれないけど
なんなら、歌うこともキスもいいよ別に
ただあの人数の人に見られたと思うと……
思い返すと顔が熱くなってきた
あ、あと半年だ!
卒業したら大半は会わないんだから半年の辛抱!
うん、長い…
やっぱりテンションが下がったまま
俺は帰り道を歩む事になった
