
愛は要らないから…
第9章 恋愛感情
「ほら、早くしないと電車に間に合わないぞ!」
「んー…」
残りの休みが減って
今日は大和が一人暮らししてる家に帰る日なのに
大和はギリギリの時間まで俺のベッドから動かないみたいだ
「俺急ぐの嫌いなんだけど!見送りに行く俺の身にもなれよ!」
「…わーったよ」
やっと体を起こしたと思ったら
のんびりなのは変わらず…
結局駅に着いたのは
予定より遅い時間だった
まあ別に大和は明日も休みかもしんないし?
帰れるんなら何時でもいいかもしんないけどさ…
この前一番大人とか言ってたやつが
なにやってんだかだよな?
俺はそんなことを思いながら
少し苦笑を浮かべながら大和と別れを告げた
