天気予報の恋人
第7章 chapter 7
いきなり、車の窓をノックされて
僕たちは慌てておでこを離した
まーくんが、僕の後ろの窓を見て
「……潤?」
目を、大きく見開いた
まーくんの口から出た名前に
僕も振り向くと
そこには、確かに
僕より大人びて見えるけど
…潤くんの姿が、あった
まーくんが、急いで降りて行って
潤くんを助手席に促した
「そんな慌てなくても逃げねぇよ」
苦笑いを浮かべた潤くんが、素直に座ると
「俺の事、分かる?」
まーくんが運転席に回って、潤くんに話しかけた
「分かるよ?…相葉さん、だろ
…リーダーの車だと思ったんだけど
いねぇの?」
「お前を捜しに云ってるよ」
ニコニコしている潤くんに
呆れたようにまーくんが眉を寄せた
「あはは、ごめん。…待ってるのってキライなんだよ、俺」
あれ?
何だか聞いてた潤くんのイメージと違う
髪の毛は、すごく茶色いけど
笑顔は変わってないよ?
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