天気予報の恋人
第6章 chapter 6
「うーん…かずの中学に、髪染めてて、何だか怖いって子いる?」
あ、それなら分かる
「いるよ。先生とかにいつも逆らってるし、絡まれたら怖い人」
「それそれ」
まーくんが笑った
え?
潤くんが、あんな風になってるの?
だって潤くんは、いつもニコニコしてて
僕と一緒にゲームとかしてて
…可愛くて、カッコいい顔してたよ?
「…色々あったんだよ、潤は」
後は、リーダー拾って…家に着いてからな!
そう言って
先生はそこで話を止めてしまった
何だか凄く中途半端で止められて
「かず、唇尖ってる」
いつの間にか、剥れた顔をしてたみたい
…まーくんに、クスクス笑われてしまった
車にのってからは
いつもの優しいまーくんだ
だけど
時々、悲しそうな目をする
…すぐに元に戻るけど
それが気になって仕方なかった
僕が、気付いてないと思ってるけど
僕だって、まーくんの事
ちゃんと…見てるんだよ?
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