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上エッチ新幹線

第44章 桐生彩乃の事情③

「しつけーんだよ!いい加減に……」

威勢よく玄関のドアを開けた
慎之助が固まった。

「お取り込み中失礼」
「あがらせてもらいまーす」

呆然とする慎之助を払いのけ
ズカズカと部屋に入ってきたのは
真知子社長と理佳だった。

「あ……あの……これはいったい……」

二人は部屋中を物色すると
二人掛けのソファーに並んで腰を降ろした。

「仲谷が携帯の電源オフにしてたから
ここに居るんじゃないかなと」
「デキちゃってんでしょ?お二人さん」

着替えた慎之助がリビングへ戻ってきた。

「デキてますよ。菜々子には申し訳
ないですが」

不謹慎にも慎之助の発言が嬉しかった。

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