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上エッチ新幹線

第43章 仲谷慎之助の事情⑪

母親はその男を「やまとさん」と呼んでいたが
未だにそれが苗字なのか
下の名前なのかは分からない。

俺にオモチャやお菓子を与えてくれて
優しいおじさんだなくらいに思っていたが
俺も年齢を重ね経験を積むと
母親とそのおじさんは
ただならぬ関係だと思うようになった。

そして俺が20歳になった頃
おじさんは我が家に現れなくなった。

俺の父親は亡くなったと
母親から聞かされていたが
おじさんが我が家を
訪れなくなった時期を考えると
父親としか思えなくなった。

俺が20歳になるまでの間
援助をしていたのだ。

あくまで俺の推測であり
母親はもちろんのこと
他の誰にも話してはいない。

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