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上エッチ新幹線

第39章 桐生彩乃の事情①

慎之助が結婚してしまうまでの間に
少しでも関わっていたい。

真知子さんに働きたい旨を伝えた。

『一応試験はしてもらうわね。形式的で
構わないから』

秘密クラブでナンバー2だった私への
配慮だろうと思った。

慎之助が試験官であることは知っていた。

形式的ということは
試験をしなくてもいいということ。

慎之助とセックスをしなくてもいいということ。

いくら試験という形式でも
慎之助に抱かれてしまったら
後戻りは出来ない気がした。

安心したような……

どこかガッカリしてしまったような……

いや……これでいいんだ。

親友を貫く為にも。

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