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上エッチ新幹線

第38章 仲谷慎之助の事情⑨

現在も彩乃とは交流があり電話もするし
たまに飲みに行ったりもする。

菜々子には余計な心配を掛けたくはなく
彩乃の存在は伏せていた。

先ほど菜々子と彩乃が
バッティングしてしまったが
後ろめたさはなく
二人とは普段通りに接した。

だが菜々子は心配のようだ。

明日俺は菜々子を指名した。

安心させてやりたい。

「これに着替えればいいの?」

彩乃はハンガーに掛けられた
バスローブを指差す。

「別に着替えなくていいだろ」

この列車が無事東京駅に到着するだけでいい。

それ以外にやることなんてない。

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