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上エッチ新幹線

第34章 伊原壮介の事情①

「葉山にジャージを貸しただけで
健太はいい顔しなかったよ」
「そうだったね。だから『男子に乳首見られる
よりマシでしょ?』って宥めた覚えがあるよ」

ホームルームが終わった帰り際に
葉山からジャージを返された。

健太は葉山の胸を隠そうと必死だったが
一瞬だけ透けた乳首を目にした。

葉山に対しての想いは募るばかりだったが
高二でクラスが別れ
同じクラスの女子に告白され
付き合いようになり
その後は大学受験やアルバイトで
多忙な日々を送り
いつしか葉山の存在は
頭の中から消え去っていた。

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