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上エッチ新幹線

第22章 財前浩平の事情②

「冗談よ。でもね……やっぱりいいや」
「なんだよ。言えよ」
「気付いてないか……やっぱりね」

朋美は膨れっ面をする。

「気になるから教えろよ」

膨れっ面をしながらも目は笑っていた。

「浩平さんと旅行する度に窓側に座った
理由よ。分からない?」

……今、ようやく分かった。

俺とキスをする為。

「これが答えだろ?」

あの時のように……

窓側に座る朋美に唇を重ねた。

「逃げたいか?」

朋美は俺を見つめながら
首を横に何度も振った。

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